有限会社ビューイット

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3.ビューイット撮影会のモデル

     
前へ=3-5.レースクイーンやイベントコンパニオンたちの目線配り<
     
後ろへ=3-7.ウインザー効果が高いカメラマンと邪魔をするカメラマン


3-6 ウインザー効果と単純接触効果

撮影会に限らず、ビジネスを成功させる方法について私は次のように考えています。

1.同業他社と違うサービスを提供することで希少価値を高める(差別化戦略)
2.顧客に合ったサービスを提供する(マーケットイン)
3.他人に宣伝してもらう(ウインザー効果)

ビューイット撮影会の差別化戦略はピア効果です。
ポートレート撮影を好きでポートレート撮影が得意で出演しているモデルを好きなカメラマンが集まって、全員で一緒に(同時に)一生懸命に撮影する撮影会です。

ビューイット撮影会のマーケットインは高い技術をもったプロのモデルが大勢のカメラマンをリードすることです。
そのためにレースクイーンやイベントコンパニオンのパフォーマンスを覚えて再現してもらいます。

次はいよいよ宣伝です。カメラマン自身に宣伝してもらいましょう。
撮影会やモデルが宣伝するよりも顧客に宣伝してもらうのが1番宣伝効果が高い。これを【ウインザー効果】と言います。

ウインザー効果で有名なのは【ウーロン茶とピンクレディ】の話です。
今でこそウーロン茶は定番の人気商品だけど1970年代に発売された当時は日本人に馴染みが薄い商品で全く売れず発売元の伊藤園は大量の在庫を抱え倒産の危機にあった。
ところが当時人気絶頂のアイドルデュオ「ピンクレディ」がテレビ番組の中で「ウーロン茶を飲んで痩せた」「毎日ウーロン茶を10杯ぐらい飲んでいる」と発言したことで注目を浴び、一気に人気商品になった。

業者が商品を褒めるのは当たり前、それよりも他人に褒めてもらった方が効果的。
芥川賞や直木賞、本屋大賞があるのは販売促進のためなのです。
出版社が「この小説は面白いよ、感動するよ」と宣伝するよりも芥川賞受賞、直木賞受賞、本屋大賞受賞と書いたほうが宣伝効果が高い。
文学賞を受賞できなかったら著名人にお金を払って推薦文を書いてもらい、○○さんが推薦、○○さんが激賞と書きます。

通信販売で物を買うときに業者が商品を褒めるのは当たり前、それよりも実際の購入者のレビューの方が信用できる。
レビューで褒めてあれば商品を購入意欲が高まる
レビューで貶されていれば商品を購入意欲が下がる
レビュー自体がない、あるいは少なければ人気がない商品だと判断されて商品の購入意欲が下がる。
だから通信販売では「レビューを書けば値引き、レビューを書けば送料無料、レビューを書けば粗品贈呈」が行われています。

一般の店でも「レビューを書けば値引き、レビューを書けば次回無料券贈呈、レビューを書けば粗品贈呈」が行われています。
業者から見ると利益が減るのですが、ウインザー効果による宣伝効果を期待できます。

撮影会がモデルを褒めるのは当たり前。それよりも実際に撮影したカメラマンのレビューの方が信用できる。
そのレビューに当たるのがカメラマンのSNSです。
人気モデルになりたければ、モデルの魅力的な画像を自分のSNSに載せ、モデルのことを褒めてくれるカメラマンを複数獲得する必要があります。
実際に人気があるモデルはウインザー効果が高いカメラマンを複数ファンにしています。

SNSをやっていないカメラマン、あるいはSNSをやっているけど日記的な書き込みや他人のリポストばかりでモデルの画像を全然あげてくれないカメラマンよりも
自分のSNSにモデルの魅力的な画像をあげてモデルのことを褒めてくれるカメラマンの方が宣伝効果が高く撮影会に取っては優先順位が高くなります。


【単純接触効果】:特定の人や物事に対して繰り返し接触することで好印象を持つようになる心理現象

実際には会ったことがない芸能人やスポーツ選手でもテレビで頻繁に見ることにより相手に対して好感を持ってしまう。
これはSNSでも同じです。
人気があるモデルはウインザー効果が高いカメラマンを複数ファンにしているので、SNSを観ているとそのモデルの画像がたくさん流れてきます。
繰り返し、そのモデルの画像とモデルを褒める記事を観ているとだんだんそのモデルを好きになります。

それに対してSNSをやっていないカメラマンやSNSをやっているけどモデルの画像を全然あげてくれないカメラマンのから「凄く楽しかった」と言われても宣伝効果は全然ありません。

だから人気モデルになりたければ、SNSにモデルの魅力的なたくさん載せてモデルのことを褒めてくれるカメラマンをたくさんファンにしないといけません。
「数枚撮影したら後の時間はスターバックスでお茶しながらお喋り」などというカメラマンばかりファンにしても宣伝効果を期待できません。

ここで重要なことはウインザー効果が高いカメラマンほど1度に連続して撮影する枚数および時間が短いということです。
この次で説明します。