有限会社ビューイット

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研修のページ 8.作業興奮でカメラマンを楽しませる

     
後ろへ=7.ピア効果で強制撮影
     
後ろへ=9.まとめ



小さな子供たちは鬼ごっこをすると喜びます。
体を大きく動かすのは楽しいからです。
これは大人も同じです。
例えば、右手をまっすぐ上に上げて手のひらを激しく左右に動かしてください。
なんとなく気持ちが明るくなったでしょ?

これを作業興奮といいます。
作業興奮の説明1  作業興奮の説明2
カメラを構えるふりをしてください。そしてシャッターを押すふりをしてください。
どうですか?眠たくなってきましたよね? 字を書く、キーボードをたたく、車の運転をする、カメラのシャッターを押す。
それから、カメラの背面にあるディスプレイで画像チェックという小さな動きでは作業興奮は発生しません。
作業興奮を起こすには体をある程度大きく動かす必要があります。

芸能界やエンタテインメントの世界では作業興奮は頻繁に利用されています。
・チョコレートプラネッツのTT兄弟
・ダンディ坂野さんの「ゲッツ」
・小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」
・レーザーラモンHGさんの「フォー」
もっと遡ると
・谷啓さんの「ガチョーン」
・ビートたけしさんの「コマネチ」
・加藤茶さん志村けんさんの「ヒゲダンス」
・仮面ライダーの「ヘンシーン」

ブームの頃はたくさんの子供たちが真似をした。
これらは全て作業興奮です。

でも1番作業興奮を有効利用したのは西城秀樹さんの「ヤングマン」でしょう。これはバンドワゴン効果+作業興奮です。
ヤングマン ステージ上で、西城秀樹さんが腕でYMCAの形を作る、バックダンサーたちも同時にYMCAの形を作る。
観客たちも一斉にYMCAの形を作る。

同じ傾向なのが、DA PUMP / U.S.A.  恋ダンス AKB48とか乃木坂46とかジャニーズのアイドルグループも大勢で歌いながら踊っているけど、あれもバンドワゴン効果+作業興奮です。

ここで重要なのは、作業興奮は1人でもできないことはないけど、1人では続かないということです。
広島カープのスクワット応援 この人たちは何か悪いことをして罰としてスクワットをやっているわけではなくて、楽しいからスクワットをやっているのです。
ただ1人ではできないでしょう。

個人撮影では動き回っているカメラマンを観たことがありません。
カメラマンが動き回っているのはむしろ団体撮影会の方です。
そしてカメラマンが動き回っているとカメラマンは喜びます。
リピーターになってくれます。

カメラマンの作品作りに協力することは誰でもできます。
個人撮影でもできるし、世の中には無料で撮影に応じるフリーモデルもたくさんいます。
無料で撮影できるフリーモデルと同じことをしていたら人気モデルにはなれません。
団体撮影会の特権であるバンドワゴン効果、それから作業興奮を利用してカメラマンたちを楽しませてください。
カメラマンたちが動き回って撮影していれば、結果的に良いポートレートを撮れます。


バンドワゴン効果を作業興奮に結び付けてカメラマンたちを動かそう