有限会社ビューイット

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研修のページ 7.ピア効果で強制撮影

     
後ろへ=6.バンドワゴン効果
     
後ろへ=8.作業興奮



バンドワゴン効果が発生するとピア効果が発生します。
ピア効果の説明
元々は教育の分野で生まれた言葉です。
熱心に勉強している集団に入ると自分も熱心に勉強するようになる。
日本語で言うと切磋琢磨ですね。

私は大学受験勉強の時、近所にある市立図書館を利用していました。
熱心に受験勉強している人が大勢いて、そこに混じれば、私は自宅で一人で勉強している時よりもたくさん勉強できます。
大学生の時は大学の図書館の自習室に入り浸っていました。
1年生の時は司法試験の勉強のため、2年生以降は社会科学系の本を読むためです。
図書館の自習室に行けば、司法試験や国家一種試験の受験勉強を熱心にしている人が大勢います。
そこに混じれば1人で勉強するよりもたくさん勉強できるからです。

スポーツクラブに行けば、トレーニング大好きな人たちが熱心にトレーニングをしています。
そこに混じれば、私一人でトレーニングをするよりもたくさんトレーニングをできます。
トレーニング設備があることも重要ですが、熱心にトレーニングをしている人がいるということも重要なのです。

パブリックビューイングに行けば、サッカー日本代表を愛するサポーターの皆さんが熱心に応援しています。
そこに混じれば、私は1人でテレビを観ている時よりも、たくさん動けるし、熱心に応援できます。

撮影会に参加する理由も同じです。
撮影会に参加する前、私は身近にいる女性の友達をモデルに個人撮影ばかりしていました。
本当は誰かと一緒に撮影したかったのですが、一緒に撮影してくれる友達がいなかったのです。
それ以前にポートレートをやっている友達が1人もいなかった。
撮影会に参加して初めて他の人と一緒に撮影することができた。
撮影会に参加するようになってからも、友達をモデルにした個人撮影を続けてきたけど、正直物足りない。
参加費は高いけど(1時間当たり5000円程度)、レースクイーン撮影会に参加すれば、 そのレースクイーンを大好きなカメラマンがたくさん集まっていて、動き回りながら熱心に撮影している。
そこに混じることができれば、私は1人で撮影している時よりも、たくさん動き回ることができるし、たくさん撮影できる。
これが楽しくて仕方がない。

勉強にしても、トレーニングにしても、サッカーの応援にしても、ポートレート撮影にしても 自分1人で行うのは嫌なのです。
理由は怠けてしまうからです。
熱心な人に混じって行動したい。
熱心な人に引っ張ってもらいたい。
だから私のペースに合わせる必要はありません。
まして、私よりも遅いペースの人に合わせるのは冗談じゃない。

図書館の自習室に行って、自分一人で勉強している時よりも勉強が進まなかったら、私はその図書館の自習室にはいきません。
撮影会も同じです。
団体撮影会に参加して、自分1人で撮影している時よりも撮影枚数が減ったら、その撮影会には参加しません。

団体撮影会に参加するカメラマンの気持ちを理解してください。
彼らは自分よりも早く熱心に撮影する他のカメラマンと一緒に撮影したくて、参加費を払って撮影しているのですよ。

人気が高いモデルは、撮影時間が短いカメラマンに合わせて目線を配ります。
そうすると全体の撮影時間が短くなり、カメラマンたちはよく動くようになる。

ところが人気がないモデルは撮影時間が長いカメラマンに合わせて目線を配ります。
そうすると、他のカメラマンは動けなくなります。
また撮影枚数も減ります。
それではつまらないからリピーターになってくれません。

バンドワゴン効果にしてもピア効果にしても、1人ではできません。
バンドワゴン効果、ピア効果は団体撮影会のみの特権です。
だから、バンドワゴン効果、ピア効果がない団体撮影会は存在価値がありません。

ピア効果を使って強制撮影
カメラマンはたくさんシャッターを押していれば楽しいのです。