学生時代を思い出してください。
クラスや職場で人気があったのはどんな人でしたか?
おそらく、リーダーシップを発揮できる人だと思うのです。
撮影会も同じで、人気モデルになりたければ、撮影会でリーダーシップを発揮してください。
2つ前の記事で、サッカー観戦の話をしました。
大勢の観客が一度に同じ動作をするのは楽しいという話です。
あれは、観客が好き勝手にウォーとか叫んでいるのではありません。
ゴールシーンやゴールキーパーのスーパーセーブなどの印象に残るプレーに反応しているのです。
言い換えると、選手がなにかのプレーをしないと観客は反応できません。
カメラマンが主役になってモデルに色々と指示を出したいというカメラマンは団体撮影会には参加しません。
それに対して、団体撮影会に参加するカメラマンは、サッカー観戦中のサポーターと同様に受け身です。
モデルが何かメッセージを送らないとカメラマンは反応できません。
画像はゆづき澪さん。
人気モデルで、撮影会の最中でも、わがままにならない範囲で、「ここで撮影されたい」とはっきり言う人です。
またポージングや表情でも度々メッセージをカメラマンに送っていました。
例えば、次の画像
女性向けのファッション誌でよく見かけるポーズです。
手前の脚の膝が曲がっているため、動きがあるポーズに見えますが、実際は背筋を伸ばし、肩甲骨を近づけ、バストアップするポーズです。
バストアップするからトップの服が綺麗に見えるというのがファッション誌で見かける理由です。
実際にやってみるとわかります。
ビューイット撮影会では『JJ立ち』と呼んでいます。
おそらく、ゆづき澪さんは次のように考えてポーズと表情を選んだのだと思います。
「カメラマンの皆さんは並木道を使った奥行きがあるポートレートが好きだから、JJ立ちで水平方向から撮影させよう。
笑顔を控えめにして、大人っぽい綺麗なイメージで撮影してもらおう」
ゆづき澪さんの撮影会に参加するカメラマンは全員が澪さんのことが大好きだから、澪さんからメッセージを受け取ると嬉しいのです。
そして、澪さんの希望通りに撮影します。
つまりカメラマン同士の共同作業が成り立つということです。
では、ロングスカートを履いていたらどうでしょうか?
せっかくメッセージを送っても脚が見えないからメッセージの意図が伝わらない。
上半身がブカブカの服を着ていた場合も、せっかくのメッセージの意図が伝わらない。
つまり、カメラマンたちは共同作業をできない。
続いて佐藤麗さんが時々使うポーズ
麗さんは可愛らしいモデルで、使うポーズや表情も可愛い系が多く、また笑顔も多いです。
お尻の後ろの部分で座って笑顔で可愛らしく撮影させた後、今度はお尻の横の部分で座って、手をついて横方向に倒れます。
そうすると、ウエストラインが強調されてセクシーな雰囲気になる。
麗さんも物憂げな表情に変えるなど大人っぽい印象になります。
これは、「色っぽく大人っぽい印象で撮影してね♪」という麗さんからのメッセージです。
(この画像は、麗さんが物憂げな表情を見せた後に、ニッコリと笑った時に撮影した画像です)
佐藤麗さんを撮影に来る人は全員が佐藤麗さんのことが大好きなファンなので、麗さんからメッセージを受け取ると、
喜んで、メッセージ通りに撮影します。
モデルが発信するメッセージというのはカメラマンに伝わらないと意味がありません。
ゆづき澪さんがロングスカートを履いていたら脚のポージングが分かりません。
トップがブカブカの服だったらバストラインがわかりません。
佐藤麗さんの服が硬い生地だったらウエストラインが分かりません。
結局、カメラマンはモデルからのメッセージを受け取れず、反応できません。
カメラマンたちはバラバラに動くことになり、団体撮影会の魅力は半減します。
ポージング映えする服を着て、表情やポーズでカメラマンにメッセージを送ろう