素晴らしい商品を開発したとしても、消費者に知ってもらわないと売れません。
そのためには宣伝活動が必要ですが、自分で宣伝するよりも他人に宣伝してもらう方が宣伝効果が高い。
たとえば通信販売で購入するときにレビューを観ますよね?
褒めているレビューが多ければ購入意欲が高まるし、
貶しているレビューが多ければ購入意欲が下がる。
レビューが少なければ人気がない商品かなと考え不安になる。
これをウインザー効果と言います。
ウインザー効果の説明
ウインザー効果の例として有名なのがピンクレディーとウーロン茶の話です。
ウーロン茶は今でこそ定番の人気商品だけど1970年代はマイナーな飲み物だった。
販売元の伊藤園は大量の在庫を抱え倒産の危機にあった。
ところが当時人気絶頂のアイドル、ピンクレディーがテレビ番組で
「ウーロン茶を飲んで痩せた」「ウーロン茶を毎日10杯ぐらい飲んでいる」
と発言したことで爆発的に売れたという話です。
同じ例は昨年(2019年)のラグビーワールドカップでもいえます。
ラグビーの試合がテレビでたくさん放送され、ラグビー選手がニュース番組やバラエティ番組やCMにもたくさん出演しました。
また人気芸能人たちがテレビでラグビー観戦は楽しいと発言することによってラグビーの人気が上がったのです。
伊藤園にしても日本ラグビーフットボール協会にしても、宣伝はしていたと思うよ。
でも実際にはウーロン茶は売れず、高校の強豪と言われるラグビー部でも部員集めに困っていた。
それが第三者が褒めたことで一気に人気が出たのです。
2017年の自主製作映画『カメラを止めるな!」は製作費300万円の低予算映画だけど、観客がネットで褒めることで関心を呼びヒットした。
テレビでも放送され、日本アカデミー賞にもノミネートされた。
これもウインザー効果のおかげです。
撮影会も同じです。
カメラマンの顧客満足度がどんなに高くても、ツイッターやブログで宣伝してくれなければ人気モデルになれません。
撮影会やモデル自身が宣伝するよりも、実際に参加したカメラマンがツイッターやブログでモデルを褒めたほうが宣伝効果が高い。
人気があるモデルには、ツイッターやブログで宣伝してくれる熱心なファンを複数がいます。
ツイッターを例に挙げると、更新頻度やフォロワー数が多いことも重要ですが、もっと重要なのはモデル自身を魅力的に撮影していることです。
「モデルの●●さんは可愛い」と文章で説明していても添付された画像が可愛くなければ説得力がありません。
モデル本人が魅力的な画像を掲載してもらうことが重要です(だからビューイット撮影会にはレフもちスタッフがいるし、ライトが用意されている)
最低限、目線が着ている画像を載せてくれるカメラマンに撮影されてください。
広告の登場人物たちは幸せそうに見えます。
これは、その商品(家電製品、自動車、保険など)を購入したら、幸せそうになりますよというイメージ広告だからです。
ただし1つだけ例外があります。服の広告です。
服の広告では、無表情でそっぽを向いた(目線を外した)モデルがたくさん写っています。
例1 例2 例3 例4
なんとなくモデルが綺麗な人だということはわかるけど、撮影したいという気持ちにはならないと思います。
目線を外しているのは、観る人がモデルに対して興味を持たないようにするため、モデルは洋服を綺麗に見せるハンガーであって、魅力的に見えてはいけないのです。
アマチュアカメラマンのツイッターには似たような画像がポートレートとしてたくさん上がっていますが、いずれも人気がないモデルたちです。
掲載しているマチュアカメラマンが見せたいのは光の使い方であって、モデルが魅力的に見えてはいけないのです。
こういった「服のカタログ」みたいな撮影をするカメラマンはモデルを魅力的に撮影しようとは考えていません。
褒められたいのは画像、そしてカメラマン自身。
こういうカメラマンにに撮影されてもモデルの人気獲得には繋がりません。
はっきりと目線が来たポートレートを撮らせる。あるいは撮影してくれるカメラマンをファンにしてください。
紳士服のAOKIのサイトが分かりやすいです。
紳士服のAOKI
モデルの多くは、目線を外しています。
そっぽを向いています。
例5 例6 例7 例8 例9
あれは目線が来るとモデル本人に興味がいってしまうので服が目立たなくなるからモデルの目線を外すということです。
モデルではなくて、服を宣伝したいのです。
この人たちの名前を知っていますか?こういう撮られ方をされていたら人気が出ません。
それに対して、東山紀之さんや上戸彩さんなどの人気者は目線が来ています。
例5
あれは青木のスーツを着ると東山紀之さんや上戸彩さんみたいに魅力的になれますよというイメージ広告です。
目線が着ているポートレートを撮影してくれるカメラマンにファンになってもらってください。
ウインザー効果を得られるカメラマンのファンを多くファンにしよう。