2-5 ピア効果3
私は大学受験の時は90分単位で勉強していました(途中で科目を変えるのはOK)
90分勉強したら10分程度休憩を摂ってまた90分勉強するの繰り返し。
当時読んだ本に90分ずつ勉強するのが効率が良いと書いてあったからその通りに実践したのです。
中央大学の自習室に通って司法試験の勉強を始めた時も最初は90分単位で勉強していました。
だけど周りに90分ずつ休憩を摂っている人がいない。
この人たちはいつまで勉強しているのだろう?
だから私も考え方を変えました。これからは3時間ずつ勉強するぞ(途中で科目を変えるのはOK)
ただ司法試験の勉強ってすごく難しいのです。答えがわからない以前に問題を理解できない。
判例を覚えるのは嫌いじゃないけど、学説を覚えるのが大変。
自分の部屋で1人で勉強していると3時間なんてとても勉強できない。1時間で嫌になることもある。
だから図書館の自習室に通う。
授業がある日は中央大学の図書館の自習室へ行く。
授業がない日は相模原市立図書館の自習室に行く。
相模原市立図書館には無料の駐車場があるし、近所だからガソリン代が節約できる。
ただ相模原市立図書館の自習室には3時間以上集中して勉強している人ばかりとは限らない。
午前中は調子よく勉強できても、午後に中学生のグループがやってきて近くの席でお喋りしている。
別に騒いでいるわけではないけど、集中力を削がれる。
となりの席で新聞を読んでいるおじさんの新聞をめくるカサカサという音で集中力が削がれる。
そうすると私は荷物をまとめて図書館を出て車で中央大学まで移動する。
自宅で1人で勉強しているよりも効率よく勉強できるから市立図書館に着ているのに効率を落とされるのは我慢できない。
そういうことが何回もあったから授業がない日も朝早くから中央大学の図書館の自習室に通うようになった。
距離がある分ガソリン代がかかる。
大学の裏手にある広い駐車場に車を止めるのに300円かかる(本来は500円だけど中央大学と明星大学の学生は300円で止められる)
ここは落ち着く。3時間以上集中して勉強するのは当たり前。だから私も3時間ずつ勉強できる。
こちらの方が私にふさわしい。
3時間以上集中して勉強する人たちと一緒に勉強したい。私の周りにいる人には3時間とはいわず5時間でも10時間でもずっとずっとずっと勉強していて欲しい。
お金がかかるけどピア効果が高い方に乗り換えた。
サラリーマンになってから市立体育館のジムにトレーニングに通いました。
ジムに行けばトレーニング好きでトレーニング熱心な人たちに混じって一緒に(同時に)トレーニングをできるから1人でトレーニングするよりも効率よくトレーニングできると考えたからです。
当時はエアロビクスがブームでテレビでも放送されていた。
音楽に合わせて大勢の人たちが同じ動作をしているのを見て「あれいいな、楽しそうだな」と思った私は通勤途中にあるスポーツクラブに見学に行きました。
もうレベルが違う。
ジムでトレーニングしている人も、プールで泳いでいる人も、スタジオでエアロビクスをしている人も市立体育館よりもずっと熱心でピア効果が高い。
だからお金がかかるけどピア効果が高い方に乗り換えた。
スポーツクラブに通った人ならわかるけど、上級者クラスほど人気があるのですよ。
プールだと25m泳げない人の初心者コースはガラガラに空いているけど、25m泳げる人の上級者コースはいつも人がたくさんいる。
エアロビクスも上級者クラスほど人が多い。
私が好きだったのはボクシングの動きを取り入れたボクササイズ、キックボクシングの動きを取り入れたキックサイズ。ともに最上級クラス。
特にキックサイズはハイキックの連続で体力的にきつい。スピードが速くてついていくのが大変。だから気に入っていました。
これと同じことを趣味のポートレート撮影でやりたかったのです。
18歳でポートレートを始め、身近にいる女性の友達(主に中央大学の女子学生)を1人で撮影していました。
1人で撮影していてもピア効果が発生しないから私は怠けてしまう。
そうすると自己嫌悪感に陥るのです。
20歳になって全東京写真連盟主催撮影会に参加して「他のカメラマンと一緒に撮影する」という希望を叶えることができました。
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だけど、全東京写真連盟主催撮影会に参加したことがある人ならわかると思うけどカメラマンには60歳以上の年寄りが多い。
撮影時間中に疲れてベンチで休んでいるカメラマンもたくさんいる。
もちろん、休憩するのは本人の自由だけど、ピア効果を求めて参加している私にとっては良くない。
就職して収入が増えるとレースクイーン撮影会に乗り換えた。
モデルのレベルが違うのは勿論あるけど、カメラマンのレベルが違う。まず年齢が若い(30歳代40代50代の人が多い)
撮影時間はわき目もふらず一生懸命に撮影している。
こちらの方が私にふさわしい。
お金がかかるけどピア効果が高い方に乗り換えた。
ピア効果をさらに高めようとしたのがビューイット撮影会
1990年代終わりごろになると、モデルとの2ショット撮影やサイン会を導入するレースクイーン撮影会が増えた。
2ショット撮影やサイン会の時にカメラマンとモデルが1対1になるので少しお喋りをできる。
お喋りをしたいカメラマンにとっては嬉しいだろう。
でも元々モデルとお喋りをしたいとは思っていない私にとって撮影時間が減らされることになるので面白くない。
私はあくまでも高いも技術を持ったプロのモデルのパフォーマンスを見て、パフォーマンスに合わせて大勢のカメラマンと一緒に(同時に)撮影したいから撮影会に参加しているのです。
2ショット撮影やサイン会なんて嫌だし、モデルとも別に話をしたいと思わない。
だからビューイット撮影会では2ショット撮影やサイン会の時間が全くないのです。
高い技術をもったプロのモデルのパフォーマンスを観て、パフォーマンスに合わせて撮影したいからハウススタジオを利用しているのです。