私が初めてパブリックビューイングに行ったのは1998年です。
サッカー好きの友達が、サッカーワールドカップフランス大会、日本対アルゼンチン戦を観るために新宿のスポーツバーに連れて行ってくれた。
私自身も中学高校とサッカー部だったこともあり、サッカーは大好きです。だけど金を払ってスポーツバーに行くのには乗り気ではなかった。
どうせテレビを観るのだから、自宅のテレビで観ても同じだろうと思っていた。
ところが実際にスポーツバーに行ってみると凄く楽しい。
スポーツバーに集まっていたのは全員がサッカー好きで、サッカー日本代表の熱心なサポーターたちです。
その人たちに混じって応援している方が、1人でテレビを観ている時よりも熱心に体を動かせるし、熱心に応援できる。単純に楽しい。
元々私は大勢の人と一緒に同じことをするのが好きなのです。
サッカー部時代、試合に出ている時も楽しかったけど、試合に出ていないときに仲間と一緒にチームの応援をしている時も楽しかったんだ。
1人で走っている時よりも仲間と一緒に走っている時の方がずっと楽しい。
大学時代に、デニーズでウエイターのアルバイトをしたり、ヤマト運輸で仕分けのアルバイトをしたり、プロダクションでエキストラのアルバイトをしていたのも、
大勢の人と一緒に動き回っているのが好きだからです。
だからポートレートも誰かと一緒に撮影したかった。
前回、前々回の記事で書いたけど、私は18歳でポートレートを始め、身近な女性の友人をモデルに個人撮影をしていました。
だけど本当は誰かと一緒に撮影したかった。
それでカメラを持っている友人に対して「一緒にポートレート撮影をしませんか?」と誘ったけど誰も応じてくれない。
モデルが自分の友人、つまり一般人だから断られて当たり前だけど、いつまでたっても個人撮影から抜け出すことができない。
私が撮影会に参加するようになった動機については前回と前々回に書いた。
・(本当は仕事をしているけど)楽しそうに遊んでいるモデルを撮影したかった
・高い技術を持ったプロのモデルにリードして欲しかった
だけど、実際に撮影会に参加してみると、もう一つ魅力的な点があった。
・撮影会に参加すれば他のカメラマンと一緒に撮影できる
これって、私にとっては凄く嬉しいのです。
撮影会に参加して初めて、他の人と一緒に撮影できた。
私が撮影会に参加する3番目の理由
・撮影会に参加すれば他のカメラマンと一緒に撮影できる。
友達に誘われて嫌々行ったパブリックビューイングですが、凄く楽しかったので、その後も度々通うようになりました。
1人でテレビのサッカー中継を観ているのでは物足りないのです。
これは撮影会も同じ。
団体撮影会で大勢の人と一緒に撮影する魅力を知ってしまうと、個人撮影では物足りなくなる。
参加費を払ってもいいから、誰かと一緒に撮影したい。
この誰かというのは誰でもいいという意味ではなくて、
・私より優秀な人
・優秀でなくても構わないが、私よりも熱心な人
です。
・図書館の自習室に行けば、勉強好きな人が大勢で熱心に勉強している。その中に混じれば、私は1人で勉強している時よりもたくさん勉強できる。
・スポーツクラブに行けば、トレーニング大好きな人たちが大勢で熱心にトレーニングをしている。その中に混じれば1人でトレーニングをしている時よりもたくさんトレーニングできる
・パブリックビューイングに行けば、サッカー日本代表を愛するサポーターがたくさん集まっていて熱心に応援している。その中に混じれば1人でサッカー中継を観ている時よりもたくさん動けるし熱心に応援できる。
・団体撮影会に参加すれば、ポートレート大好きでモデルのことも大好きなカメラマンたちが動き回りながら熱心に撮影している。その中に混じれば1人で撮影している時よりも動き回れるし、たくさん撮影できる。
レースクイーン撮影会に参加したとき、私は思っていました。
「やっぱり撮影会に参加して大勢で撮影するとたくさん動き回れるし、たくさん撮影できるな。個人撮影の時よりも3倍多く撮影できる」
サッカー中継で1番盛り上がるのは得点シーンです。得点シーンで、
サポーターは1人ずつ順番に両腕を上げてウォーと叫ぶのではありません。それは共同作業ではありません。
同時に全員一緒に両腕を上げてウォーと叫ぶから楽しいのです。
カメラマンが1人ずつ順番に撮影するのでは団体撮影会ではありません。
それでは順番式の個人撮影になってしまうし、撮影枚数も激減します。
図書館の自習室にいって、自宅で一人で勉強している時よりも勉強が進まなかったら、私はその図書館には行きません。
撮影会に参加して、個人撮影をしている時よりも撮影枚数が減ったら、私はその撮影会には参加しません。
モデルの皆さんは、「撮影途中で目線を動かすと失礼だ」と考えるかもしれませんが、
そんなことはありません。
むしろ1人ずつ順番に撮影させることの方がカメラマンに対して失礼です。
団体撮影会に参加するカメラマンたちは、他の人と一緒に撮影したいから参加しているのです。
少なくとも、他の人と一緒に撮影するのが嫌な人は団体撮影会には参加しません。
だからカメラマン全員が同時に撮影できるようなパフォーマンスを見せてください。
自分のペースで撮影したい、他の人と一緒に撮影したくない。
そういう人は最初から団体撮影会に参加しません。個人撮影をします。
いまは無料で撮影できるフリーモデルがいっぱいいるのですよ。
せっかく参加費を払って団体撮影会に参加してもらっているのですから、個人撮影では絶対に味わえない楽しみを提供してください。
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